自分でワードプレスのサイトを作ってみると、知識不足でびっくりするような目にちょくちょく合います。今回は、ウェブサイトが真っ白になってしまい、ワードプレスの管理画面にも入れず、頭が真っ白になってしまった話です。「ネームサーバー」に原因があることがわかり、復旧できましたが、丸2日、エラー表示が出続けてしまいました。

ネームサーバーの基本的理解は、エラー回避のために重要だった。。。

何十時間もかけて作ったウェブサイトが突如まっしろになると、めちゃくちゃあせりますよね。夜だから、サーバー会社に電話もつながらないし、原因がわからないから、何をすれば良いかもさっぱりわからんし。

そこで、とりあえず、「問題が起きる前日の状態に戻ればいいのではなかろうか?」と考えて、まずはサーバー会社の自動バックアップサービスをやってみました。わたしはconohaさんを使っているので、有料ですが、リストアをすることができます。

しかし、まったく改善せず。conohaさんの自動バックアップサービスは、web(5000円)、mail(500円)、データベース(サイトごとに1000円)と、いくつかにわかれていて、私は6000円つぎ込んでみましたが、まったく意味なしで、ショックでした。

翌朝にサポートの方に問い合わせて判明したのですが、サイト内部の問題ではなかったため、サイト内部を前日の状態に戻しても、実は無意味だったのでした。本当の問題は、「ネームサーバーの設定」にあったのです。

これまでサイトの作成は「ほかの親切なサイトで書かれた通りにやればいい」というノリでやってきましたが、自分で「ネームサーバーの仕組み」をきちんと理解せねば今回のトラブルも解決できんという思いにいたりました。

この記事では、「ネームサーバーとは何か」ということを学びつつ、ワードプレスを使って新規サイトを立ち上げるとき、また、ある既存のワードプレスを別のサーバー会社に引っ越す時、いったい何をやっているか、ということを、解説したいと思います。わたしのトラブルも、ネームサーバーの役割を理解することで、なんとか解決することができました。

そもそもネームサーバーってなに?

ネームサーバーとは、「ドメイン名(www.pet.com)とIPアドレス(111.222.333.444)を結びつけるためのサーバー」です。人がわかりやすいインターネット上の住所であるドメイン名には、数字の羅列であるIPアドレスが1対1の関係で結びついています。そのため、検索で、www.pet.comと検索すると、ネームサーバーが、このドメインに対応するIPアドレス(111.222.333.444)を返してくれ、このIPアドレスを使って、目的のサイトにアクセスできるようになるわけです。こうした機能は「名前解決」と呼ばれ、ネームサーバーはDNS(Domain Name System)サーバーと呼ばれることもあります。

自分のドメインからIPアドレスを調べる方法

それでは、自分の取得したドメイン名に対応するIPアドレスは、どうやって調べれば良いのでしょうか?実は、コマンドプロンプトを使うと、簡単に調べることができます。

コマンドプロンプトを使うには、パソコンのホームボタンから「ファイル名を指定して実行」ボタンを押し、ポップアップされる画面に「cmd」と書くと、表示することができます。

そして、開かれたコマンドプロンプト画面に、

“nslookup ドメイン名”

と記入するだけで、IPアドレスを調べることができます。

ワードプレス作成時にやっていること

たとえば、よくあるケースとして「お名前.comで独自ドメインを取得し、conohaでワードプレスを使ってサイトを立ち上げる時」、ネームサーバーの変更が必要になります。お名前.comで独自ドメインを購入したので、最初の時点では、ネームサーバーは、ドメイン管理会社であるお名前.comの中にあります。しかし、ワードプレスはレンタルサーバー会社conohaの中のWEBサーバーで運用します。このとき、ドメイン名とIPアドレスを結びつけるネームサーバーもconohaのものを使わないと、正しく名前解決ができなくなり、ワードプレスを立ち上げても、そのサイトにアクセスできない事態になるわけです。

また、「http」から「https」に切り替えて通信を暗号化するSSL化するためにも、レンタルサーバー会社内にネームサーバーがある必要があります。

これら2つの理由から、サイトを作成するときには、ネームサーバーの切り替えがどうしても必要になってくるわけです。

そして、ネームサーバーを切り替えられるのは、ドメインを登録・管理した会社だけです。上記の例では、お名前.comに、その権限があるわけです。

お名前.comでネームサーバーを切り替えるには、

ネームサーバーの設定をひっぱりだし、

レンタルサーバー会社のネームサーバー(上記の例は、conohaのネームサーバーです)に切り替えて、保存すれば完了です。

この切り替えをやっておけば、あとは、conohaの設定画面で、ドメインを新規登録すれば、ただしく名前解決されて、サイトを運営できるようになります。

既存のワードプレスの引っ越しでやっているのも、結局同じこと

レンタルサーバー会社の間で、以前からあったワードプレスをそっくり引っ越すようなことも結構あると思います。たとえばxserverさんで運営していたワードプレスのサイトをconohaさんに引っ越すような場合です。このとき作業としては大きく2つのことをやっています。

  1. コンテンツの引っ越し
  2. ネームサーバーの切り替え

1に関しては、conohaであれば同社の「wordpressかんたん移行」サービスを使えば、本当にかんたんに引っ越しができます。少しの設定で、xserverにあった自分のサイトの中身を、今度はconohaのウェブサーバーに移植できます。サイトの中身に関していえば、ほとんど悩まずにできると思います。

少しややこしいのは、2の方です。これまで名前解決は、xserverのネームサーバーを利用していたわけですが、これをconohaのネームサーバーに移すことになります。ここでポイントになるのは、ドメインを取得・登録・管理していた会社はどこなのか?ということです。たとえば、この会社が、お名前.comだったとすれば、お名前.comに、ネームサーバーを切り替える権利があるので、切り替えは、conohaでもxserverでもなく、お名前.comのサイトで行わなければなりません。

そのため、このケースでは、ワードプレスを作成したのと同じように、お名前.comのネームサーバー設定で、conohaのネームサーバーを登録すれば、ただしく、xserverからconohaにサイトごと引っ越しができます。ワードプレスを新規で立ち上げるのと、ワードプレスを引っ越すのでは、やるべき作業も結構違いそうにも思えますが、ネームサーバーに関する作業は、ほとんど同じことだということがわかります。ようするに、「ワードプレスを動かすサーバー会社に、ネームサーバーを切り替える」のは、新規立ち上げでも引っ越しでも、まったく同じなわけです。

きちんとネームサーバーが切り替えできたかどうかは、さきほど紹介したコマンドプロンプトのコマンドでわかります。ドメイン名と紐づいているIPアドレスが、従来のものから、新規のものに変わっていれば、正しく引っ越しができたことになります。

cloudflareをやめてみて、ようやく解決。CDNサービスの落とし穴

さて、私の今回の災難も、ネームサーバーの設定に問題がありました。ワードプレスをcnohaで立ち上げてからしばらくした後で、ネームサーバーをconoha以外のところに切り替えてしまったために、トラブルが生じたのでした。

さてみなさんは、cloudflareという会社を知っていますか?cloudflareとはCDNサービスを無料で行ういかした会社です。


CDNとは、コンテンツデリバリネットワーク(Content Delivery Network)の略で、世界中に張り巡らされたCDN専用の配信ネットワーク(CDNプラットフォーム)を利用して、Webサイトにアクセスしようとするエンドユーザに最も近いPoP(配信拠点)から効率的かつ高速にWebを配信する仕組みです。

CDNETWORKS

このサービスがいまだに実はなんのことかブタ夫的には理解できていないのですが、「なんだかサイト表示がめちゃはやくなりそうだ」と思って、2か月ほど前に登録してみたのでした。

そして、ここからが今回の問題に関係してくるのですが、このサービスを利用するには、cloudflareのネームサーバーに名前解決の機能を移さないといけないのです。そのため、conohaのネームサーバーからcloudflareのネームサーバーへの切り替えをお名前.comのサイトから行っていました。

しかし、conohaのサポートの方がおっしゃるには、conohaでは3か月に1度、ネームサーバーの情報を更新しているらしく(?)、今回その更新にあたって、ブタ夫のサイトが他社のネームサーバーを利用していたために、サイトの通信を暗号化するSSL化が解除されてしまい、サイトがアクセス不能になったのでした。

そこで、お名前.comで再度ネームサーバーの切り替えを行い、conohaのネームサーバーに戻してみました。ネームサーバーを切り替えても、切り替えには浸透する時間がかかるため、すぐに復旧とはいかないのですが、3時間ほどで切り替えが完了しました。そこで、conohaの管理画面でふたたび、SSL化を設定、30分ほどでSSL化もできました。

そして、おそるおそる2日間アクセス不能になっていたサイトを開いてみると、無事に見ることができました。ワードプレス管理画面にも無事に入ることができました。
あ~よかったぁぁぁ。

一部のプラグインがなぜか消えてしまったりしていましたが、ともかくワードプレスの管理画面に入れれば、なんとでもなりますからね。

今回は、ネームサーバーをきちんと理解していないと、痛い目に会うよ、というお話でした。